転職率が高い若者たちへ

ハローワークという名前で親しまれているのは「公共職業安定所」で行政機関は「厚生労働省」です。ハローワークに隣接されれていることが多いのが「ジョブカフェ」で、こちらは各地の都道府県が所管しています。「ジョブカフェ」以外にも「若年者就業支援センター」ともいいます。各地の都道府県の所管ではありますが、経済産業省と厚生労働省による支援も行われています。もともとは経済産業省が平成16年度から「ジョブカフェモデル事業」として、民間のノウハウを取り入れてキャリアカウンセリングであったり、人材育成研修といった「若者」の就職支援サービスを15地域で始めていて、平成19年度以降から各地の都道府県になったという流れで運営されています。「若者」なので都道府県によって対象としている年齢はちがいますが、35歳ぐらいまで・・がひとつの目安になっています。

若者の職場がない?!

就職するときにどういう職種につきたいのか。どんな仕事をしたいのか。で就職探しをしますが、よくいわれる「就職氷河期」といわれる時期は1993年から2005年のことを就職氷河期とされています。

バブル崩壊から、消費税の引き上げそしてアジア通貨危機となってしまい、景気も冷え込めば当然ながら企業の業績も悪くなります。企業の業績がわるくなれば企業の体力も落ちてしまうので、新卒で入社した若者を企業人として育成する余裕がなくなってしまいました。

「雇うならすぐに即戦力になる人材が欲しい」ということで、新卒にも即戦力を企業側が求めていきそれが雇用のミスマッチに繋がってしまいました。新卒者の専門としている専門知識とはかけ離れた職場に入り、こんなはずではなかった。。と職場を離れるケースです。

ミスマッチをなくそうじゃないか!!大事な労働力をもっと活用すべきではないか!!ということで地域の実情に合わせた人材育成&職業紹介をするために、年齢も原則として35歳までというように若い人にターゲットを絞った取組みが「ハローワーク」とは違っての「ジョブカフェ」です。

ミスマッチをなくそう

自分が希望した職種で働けるなら、ミスマッチなんてことはおきないでしょう。自分がやりたい仕事に就いている人ってどれぐらいいるのでしょうかね。そのあたりが気になります。例えば子どもの頃の夢で「サッカー選手になりたい」など、とてもかわいい夢ですが幼稚園の頃そこそこサッカーが上手で、小学校に入って少年サッカーチームに入って、そこでかなり頭角をあらわさないと正直Jリーガーは難しいのが現実ではないでしょうか?!

やはり世界で活躍するプロのサッカー選手は、かなり早い段階で頭角をメキメキあらわしています。サッカー選手に限らずスケート選手などはかなり早い段階で活躍していないと厳しいものがあると思います。スポーツ選手を夢みても、本人が早い段階でちょっとムリかも。と気づけばそれはそれで別の道を探すのでいいのですが、スポーツ選手以外の職種を子供のときに夢見て叶えた人ってどれぐらいいるんでしょうか。

子供のときの夢は夢であって、自分のやりたい仕事や興味のある仕事が見つかればそれに向かってどうしたらよいのか?!とそれに近づく道が見えてきます。でも何をしたいのかがハッキリしないというぼんやりした感覚で仕事を探すほうが多いのでは??!!という気がします。

「どんな仕事が向いているのか、いまいちハッキリしない」これが難しいと思います。どんな仕事が向いているのか。それが分かれば苦労しないもの。ミスマッチなどあるはずもないです。でもやりたい仕事の職種に就いたけど、やっぱり合わなかった。という話もよく聞きますよね。

教員になりたいという夢をもって、採用試験にも無事合格していよいよ夢だった教員生活が始まった!と、嬉しい気持ちで新学期を迎えて5月から休職??ってどういうこと??!!と保護者からは苦情が出そうですが、実際に新卒者が5月病といわれるゴールデンウィーク明けぐらいから、どうも倦怠感が抜けずに「朝どうしても起きれない」「会社に行くのが億劫に感じてしまう」というケースは決して少なくありません。

理想と現実

例えで教員が出ましたが、教員になりたいと志望した動機が「とても良い教師がいて、自分もあんな先生になりたいから」といった理由で教員になる方や「子供が好きだから」と言う先生などです。教師になってクラスに入り子ども達の元気な姿をみて嬉しい思いを抱かれるでしょう。

でも、今の学校をとりまく環境は昔の学校をとりまく環境とは異なっています。親が先生にダメだしするのは、特に珍しいことでもありません。最初は夢と希望を持って教育の現場に入ったのに、親がどうしてこんなに出てくる~?!おまけにうるさいときたら、もう嫌になってしまうかもしれません。子供はかわいいんだけど、親がね・・という風になってしまいます。

そして同僚との関わりもあります。クラスがたとえ1つであったとしても、学年ごとに数名の先生もいて、校長先生もいます。生徒数が多い学校なら、生徒の数が多い分だけ教員の数も多くなります。人数が多くなると、人間関係もかかわりが増えてくるので子供+親+教職員です。。職場で難しいのが人間関係です。教師も当たり前ですが人間で、先輩にあたる人たちもいます。職場で一番難しいのが人間関係と言われるほど、仕事はいいんだけど人間関係がねぇ~~など、一人のほうがどれだけ楽だか・・と思ってしまうこともあるでしょう。

一人の人間を成長へと導く仕事がしたいからこそ教育現場に入ったのに、どうしてほかの事で疲弊してしまうんだ?!こんなはずじゃなかった!!!と、悩んでしまいどうにもこうにも身体もなんだか重たくなってしまったように思えます。数日の休みでリフレッシュするつもりが、緊張の糸がプチッと切れれてしまったようにも思えてしまっているなら、要注意です。

理想と現実は違っていて当たり前で、教師の場合は親も絡んでくるので余計に面倒だと思います。子供を指導するように親も指導しなくちゃいけないのか?!と腹立たしくなってしまうかもしれないです。小学校なら親とのかかわりが面倒になって、こんなはずじゃなかったーーー!と思うかも知れませんが、中学生の場合はなかなか自分自身が思うような授業を作り上げることに悩み、さらに子ども達からなめられているとも思える言葉を発せられたりと、あれれ?こんなはずでは・・と思ってきます。

自分が想像していたよりも困難なケースが多いからこそ五月病といわれるゴールデンウィーク明けに「どうも会社にいけない」「朝起きるのがつらくて・・」となるのではないかな。と感じます。

ギャップはどこの職場に行ってもあるのではないでしょうか?!旅行が好きだから旅行に関連する仕事に就きたい。と旅行代理店に入社して希望したのは添乗員だったものの、配属されたのは手配する部署で来る日も来る日も旅行の手配ばかりをやらされて、あれ???こんな仕事だったの??と思ってしまうかもしれないです。若いからこそ次の仕事を選べると思って離職するのでしょう。もしこれが40歳を超えていたらどうでしょうか。40歳を超えていて今まで営業職だった人が、内勤になって業務を若い人に一から教えてもらうとしましょう。言われたことはその時は分かっても、やはりなかなか思うようにできなかったり、なかなか飲み込むことができないとこれは苦業です。教えるほうもだんだん「これこの前いいましたけど??」「さっきも言いましたよね。」などと言われると、イラッときてしまいます。そんな言い方をするなんて無礼じゃないかっ!!とツバ飛ばしながら言いたくなるのをグググッとこらえて、「もう1回教えて」とお願いしなくてはいけません。40歳を超えて転職を考えると、かなりの勇気が必要になります。自分で前からいつか起業するぞ。と思っているなら、良いチャンスだとばかりに辞めることもできますが、特に起業することを考えているわけでもないのに人事異動で今まで想像したこともない部署へいくことが決まったら、あーーいやだーーとなってしまいます。

どこかの企業メーカーで開発部門で働いていたとしたら?!開発部門で頑張っていてそれなりに自分なりにも評価されていると思っていたのに、上が方向転換して「○△はもうやめ!それだとダメだ。別のにしよう」となってしまったらどうでしょう。心中複雑になりますよね。おいおいどうして急に止める?と、戸惑ってしまいます。戸惑い+方向転換でもしかしたら、予想もしないところに異動になってしまうことも十分に考えられます。社の方向転換がかわり、自分のしてきたことが全てなかったことになってしまうと、自分自身が全否定されているような気持ちになってしまうかもしれません。○

『若いからこそ転職できる』と、若い人の離職率が高いのはそこにあるのだと思います。日本で一般的に言われているのが、『転職するなら34歳まで』と長い間いわれてきましたが、まだ若い年齢だからこそ仕事をチャンジするチャンスがあります。だからこそ、ジョブカフェも対象年齢を原則として35歳としているのも、若い人の方がもちろん求人数も多いからです。

離職率

就職氷河期の頃よりもかなり新卒の就職は上向きになっていますが、それでもやはり人気企業に求人が殺到するので、なかなか思うように就職することが簡単ではないのが現実です。就職説明会の時点で学校ごとにそれぞれ割り当てしている席数が違うことが判明したことで、学歴差別ではないですがA大学でエントリーしようとするとすでに満席という表示が出てB大学でエントリーすれば、まだ席数があるといったことが分かり話題になったほどです。

一生懸命就職活動をして内定をもぎ取って就職しても、厚生労働省が発表したデータによると、就職して3年後に辞める人は、大卒で31%(3人に1人)、短大卒39.9%、高卒で39.2% 、中卒で62.1%が就職して3年以内に離職している結果となっています。どうしてせっかく就職活動をして、内定をもらったにも関わらず3年以内に辞めてしまうという結果になるのでしょうか?!

ここまでくると、企業・学生・大学とそれぞれ全員の問題として捉える必要があるのではないでしょうか。特筆すべきは新卒者に限っての離職率の高いという点です。

「新卒者」と「転職者」の高い離職率問題を、就職する「学生」に焦点を絞って問題を考えてみたいと思います。新卒での就職は新卒者にとっては「保有している能力やスキル以上の評価を受けることになり、自分のスキルに相応しい以上の企業に入社することができる」というとてもビックなチャンスは新卒での強みになります。そんな最大のビックチャンスにもかかわらず、3年以内に離職してしまっている人たちは、せっかくのチャンスを生かすことなくムダしてしまっている人達です。

採用する企業側は採用する時に「将来性」のみで青田買いしてくれるのでスキルや評価は抜いているので、学生の持っている能力に「将来性」という下駄を履かせてくれているのが新卒者です。それは本人の実力以上に、優秀な企業に入るチャンスがある時期が新卒の時期。企業側は学生の将来性を買って採用するので、年齢を重ねれば重ねるほど評価の部分で「将来性」は評価されなくなってしまうので、本人のスキルにあった企業にしか入社することはできなくなってしまいます。新卒で就職をして3年で離職してしまう人たちは、自分自身をいちばん高く売ることができるチャンスをモノに出来なかったことになってしまったことになりますが、どうしてこのような事態になってしまうのでしょうか?!

新卒の場合には、まだ仕事をしたことがない未知数の部分がたくさんあります。採用する企業は経験がなく未知数であっても新卒者の「可能性」にかけることで、採用を決めます。せっかくのチャンスを生かしきれずに離職してしまうのは、それはとてももったいないことです。離職して次に就職するときには「経験とスキル」が企業から求められるからです。